受託案件を全任せしているエンジニアのトミーから、「初心者を相手にするとコストが・・」とか、「あの問い合わせどうしよか迷っているですが・・」などの相談を受けます。
まず「初心者を相手にするとコストがかかるんですが、今後どうしましょう・・」というトミーの相談に対し、僕は「いらないっしょ」と答えます。だってターゲットじゃないんだもんと。余計なコストと余計なストレスがかかるんだもんと。
一般向けのメニューはあるが、それもリテラシーの高い方のみ対象としている。初心者でリテラシーは低いが、どこかで◯◯が良いとか聞いてきたような方が一番厄介だ。受注したこともあったが、非常に手間が掛かり、中にはサービス外ですよと伝えるとクレームを付けてくる人もいる。
僕等のサービスは制作会社をターゲットにしているため、対応コストなどを含まない価格設定としている。そのため初心者のリテラシーに付き合っていると、本来のターゲットの5倍程の見えないコストがかかってしまう。せっかくの問い合わせだからと、いちいち考える間もなくお断り、もしくは紹介してしまったほうがとっとと次に行けるので効率的だ。
それでは次の相談「問い合わせてきた人が、参考サイトのようなポータルサイトを作るにはいくらかかりますか?と言ってるんですが、やりたいことが決まっていない人に対し、参考サイトをこちらで解析し、見積りをしたほうがいいですかね・・」
これに僕は「当方で見て、すぐに見積りを出せる資料を用意できていないのであれば、参考サイトの解析を有料にすればいいんじゃない?」と。トミーはその場で解析料3万円と値付けをし、僕の目の前でメールを送った。もちろん返信はない。こういったパターンも僕としてはこれで正解。
時間のかかる見積りも有料にしたいくらいだが、さすがに見積りだけは無料で行っている。それに付け加えサイトの解析を無料でやらせようなんてふざけた話。
金額の低い案件の企画書作成やラフ案などもふざけた話だと思っているので、僕は一切をお断りもしくは有料とお伝えしている。
掛け算式に稼げるモデルではない、時間の切り売り型モデル。時間は有限にも関わらず、無料で使われるなんてまっぴらごめん。この記事を読んでハッと思った方はいますぐやめたほうが懸命だ。無料で働く時間を掛け算式に稼げるモデル探しに費やした方がよっぽど楽しいしワクワクするだろう。
こうして改善していった結果、余計なコストは削ることができ、受託ビジネスでの利益率は上がったのだ。その代わり価格は適正価格とし、余計に金を請求しようなんて考えていない。
見えないコストを見積りに入れて価格を大きく出すのか?僕等のように見えないコストを徹底排除し適正価格で見積るのか?それはその人のやり方次第ではある。僕等のようなやり方をしている奴らもいるんだなと少しでも参考になっていただければ幸いです!